工事監理は割り算です3

この企画も3回目になりました。

さ〜次はクレーム対応編です。

我がSTAFFに特に伝えたいのですが、
クレーム対応で必ずといってクライアントを怒らせてくるSTAFFがいます。

参考例をあげてみましょう。
登場人物 A:施主様 B:監督さん C:設計者

A:庇から少し雨モリしているみたいです。
B・C:現場確認に行きます。
A:了解しました。
B・C:原因がわかりました。庇の形状を検討する必要がありますので、少しお時間をください。
A:了解しました。
B・C:庇のサンプルを造りましょう。

1週間後

C:サンプルできた?
B:業者さんが忙しくてまだ出来ません。
C:早くしてね。

1週間後

B:サンプルができましたので確認してください。
C:この形状で良いので段取りしてください。
B:分かりました。業者の段取りをします。

1週間後

B:業者の都合がなかなか合わないので。
C:早くしてね。

1週間後

B:段取りが取れました。2週間後に工事をします。
C:では、施主さんに連絡します。

A:いいかげんにしてください。


これでは、さすがに怒られるのは当然です。
これぞ典型的な足し算の仕事の仕方です。

どの打合せにも目先の予定のみで、最終的にいつまでに直すのか理解ができていません。

例えば、1週間後には直そうと、まず目標をたてます。
1週間後に直すためには、
1日目:原因を見つけ、対処法を考える。7日間で直すスケジュールを考える

2日目:1週間後の業者の段取りをとる+2日でサンプルを造るよう指示する。 段取りがOKなら施主さんに連絡する。

4日後:サンプル確認+製作に入る。

7日後:施工をする。


最終のやらなければいけない目標を決定し、それに対して割り算でスケジュールを監理していく大切さが分かります。
施主さんもスケジュールが分かっていれば不安もありません。

参考例をあげてみましたが、一番大切な最終目標を見定めてスケジュールを組んでいくことが、いかに大切か理解ができましたか?

では、第三回目の『工事監理は割り算です』終了です。


川本あ。