架構と隙間1

最近よく考えていることです。

建築は、人と環境を接続する1つの要素であるので、風や光、雪や雨、夏や冬など地球環境を理解しながら、接続してあげることで、自然環境が持つ普遍的な状態や時間が建築と接続され、建築が普遍的になるのではと考えています。


では、どのように接続していくのかを考えます。


パルテノン神殿、東屋やフジ棚のような建築は、外も中もない状態にあります。
このような状態をつくると、人工物である建築が周囲の環境とより自然に接続される状態になると考えています。

これは、窓でなく架構の隙間ということが大切なのです。
壁に穴を開けた窓だと、中から見た外と感じてしまうのです。
架構という状態は、建築にとって一番素直な状態で、上棟のときが一番いいな〜なんてよく感じます。
その単純であり力強い建築の状態に現れた隙間が、環境と接続されると、建築だからこそできる接続になり、建築らしい環境の状態が現れるのです。



架構の隙間に現れた光や風が、より建築らしい光や風の状態を生んで、普遍的な建築へとつながっていくと考えています。


継続的に考えていることを言葉にすることは少なかったですが、今後も継続的に考えていることを大切にしながら、1つ1つの建築を丁寧に考えていきます。


川本あ。