JIA東海住宅建築賞

続き

場所を名古屋大学に移し、公開審査です。

各審査員の評価軸のもと、1つ1つの建築に対して、1次のパネルによる審査との差異や実際に現場を訪れて感じたこと・・・などなど、丁寧に批評を伝えていきます。

mAは、庭=アプローチに関して。

石に対する安全性。

熱だまりの対策は?

良いも悪いも多くの批評があったが、

mAの1つの建築に対する労力は感じていただけたようで何より。

あとは、自分自身がアーキテクトとして、現場審査という短い時間の中で伝えれる言葉の足りなさ・・・あっこれは反省点。

他の建築においても、多くの批評があった。

前回は、あ〜この建築コメントしてなかった・・・みたいな後付けな感じだったので、8つの建築に対し、良かれ悪かれ各審査員の意見が聞けたことが良かった。

あとは、審査員の体感している様子を、会場に来てくれている方と共感できるように、現地審査様子のをプロジェクターにて伝えれたら分かりやすいと・・・これは、審査員からの意見。


審査はというと、各審査員が推す3つの建築を選出する。

なんと各審査員とも同意見により3つの建築に絞られる。

mAとサポーズさんとマウントフジさん。

ここから、絞っていく工程。

いろいろな批評がありましたが、

結果は、マウントフジさんが大賞。

やはり、最大の要因は大らかさ!

原田さんの実家ということで、かなり苦労をされたというプロセスを聞いていた。

それは、建築家にあこがれての依頼というより、親からの建築の依頼。

普段、建築家として考えているプロセスが通じない相手。

何度もプランを提案しては変更する過程を繰り返す中で、残す部分と負ける部分があった模様。

それが、おおらかな建築を生む要因になったのでは・・・と。

原田さんの実家が、mAから近いということもあり、現場をみているが、

マウントフジらしい構造のエッジは効いているものの、不可解な部分が多かった。

それは、生活する前の建築だったからだと思った。


mAは、優秀賞。

残念でもあるが、贅沢な時間であった。

尊敬する建築家の批評が聞けるということ、その批評を聞いた中で、反省する点、残ってくるこだわりが見つかるという事。

批評の場に出ると、褒められるより、たたかれることが多いが、

今後も、この道を邁進していきます。


川本あ。