住宅と建築

住宅とは家族のための建築である。

しかし、家族以外の友人や近所の人などといった他者がいることを想定すると、とたんに多様な場が生まれる。

最近は、それらのことを意識しながら内外の境界部分に人が滞在したり、活動できる場を多くつくるようにしている。

それと、庭をつくるということ。

建物の内外だけでなく、敷地の内外も大事にしている。

敷地の内外の境界は、地域社会との境界になる。

社会をどうこう建築で考えるつもりはないが、

地域に馴染んでいる建構えだったり、人が滞在できたり、活動できるような仕掛けを建築と共に考えている。

建物というのは人が集まり、活動したりする場である以上、用途や場所性に配慮し、居心地の良い環境をつくりたい。


川本あ。