間取り建築からの脱出

建築は必ず間取りから成るが、常にそこからの脱出を試みている。

昨日のことである。
新規のクライアントと打合せをし、銀行に申込みをするための図面と見積りが欲しいとの依頼があった。
通常は過去の案件をコピペするだけだが、打合せでヒアリングをしていた為、簡単にプランニングをしてみた。
50坪以上の住宅プランニングであるが、要望を満たした間取りは、1時間程度もあれば、プランをした上で1、2階の平面図、立面図、配置図程度は、すぐできる。
これに1アイデアでも加えれば、おそらくOKがでるプランとさえ感じてしまう。

しかし、間取りを崩し、新たな生活シーンを想像すると、プランニングのハードルが遥かにあがる。
それは、奇を衒うのではなく、光や風、自然や風景のほんの先にある豊かさを感じる空間を考えている。

これは、今後、自分達が継続的に考えていきたい方向性であり、
自分達の良いと思える空間=施主さんが望む空間
でありたい。

だから、最近ハードルが高すぎて、やたらと時間がかかる。
スケジュールを守ることは、社会人の常識であることは理解しているが、時間内に答えを出せないことが増えてきた。

え〜と言い訳でないが、理解をしてほしい。。。


今後も間取りでない建築との格闘は続いていくと思う。



スケジュール遅れ気味の川本あ。