必然
植物の枝のつくり、蜘蛛が巣をつくる位置、動植物は自然という地球環境において生きるための必然が存在する。
建築にも、そのような必然が存在する。
建築の成り立ち、そこから導き出された構造・設備・素材・流通・コスト諸々において合理的な意味があり、理にかなう状態がある。
そんな関係性を導き出したいと考えている。
建築は、人間の誕生と共に生まれ、自然という地球環境に対峙しながら成長をしてきた。
その後、お金という貨幣制度が生まれることで、貧富の差ができ、建築においても差別化がはかられ、人の欲に対して表現をするために建築家という職種が生まれたのかもしれない。
だから、建築は人に対しても解くべきなのであろう。
ましてや住宅は、住み手のために存在するものであるから、このことは、すごく大切にしてきた。
しかし、自分の納得する建築が生まれる瞬間は、間違いなく自然に対峙する必然の中で生まれた建築である。
やはり建築を建築として解いていくことが好きなんだろう。
川本あ。