近況
週末、脇坂教授と東北大学の小野田教授と佃さん夫妻を海辺の丘に案内。
JTで以前から知ってくれていたようで、興味深く見てくれた。
その後は、静岡の建築家も集まり、浜松にて建築談義。
建築の議論を交わすというのは、やはり面白い。
ホテルに一泊し、次の日、教授たちが見学予定のROKIに無理を言って便乗。
一度体感してみたかった建築。
何と、学会賞の関係の見学会だったので、設計者である小堀さんのレクチャー付き。
同行されている方も著名な方々ばかり。
内観写真は、研究施設なので悪しからず。
まず感じたのは、設計者の熱量。
パナイ労力がかかっていることは、すぐ分かる。
体感は、光の郭に似ているが、もっと抽象的である。
光の郭が直接光なら、雲みたいな感じ。
天窓の下にROKIでつくられたエンジンフィルターを通しているので、
光がボヨンとしていて、やわらかい。
空間にも陰影が生まれ、心地良い場所を選びながら
社員が仕事をしているそうだ。
建築の在り方が、人の行動や働き方も変えているということ。
建ち現れ方や敷地と建築の関係性も良い。
建物が建つまでのプロセスを聞いて納得。
当然、学会賞をとるほどの建築だから、良いに決まっているが、
オイラが興味がある環境と建築が混在している状態にある。
すなわち、建築と環境が混在することで、建築が消え、
人の暮らしが主題になっている。
これだけ、構成が強いと技術やデザインが主題となったドヤ建築になり易いが、
すべての技術やデザインが人のために活かされていることがよく分かる。
ご無理を言って便乗した甲斐があった。
良い建築を体感できて、感謝です!
川本あ。