JIA東海学生卒業設計コンクール

先週末、JIA東海学生卒業設計コンクールの審査員として、名古屋は金山まで馳せ参じてまいりました。

今回の審査は、前回の1次審査を通過された10名によるプレゼン+模型によるやりとりです。

この時期の審査会なので、参加している学生はほぼ院生。

ま〜かしこい。かしこい。

プレゼン+質疑応答、そつなくこなすわ。


肝心の審査の結果は・・・これは、JIA東海のHPを見て下さい。

http://www.tokaisotukon.org/

さて、感想はというと、う〜んイマイチ。

社会的な問題を提示し、プログラムからプロセスに至るまで、良く回答できている。

しかし、建築がまったくと言っていいほど面白くない。

プログラムだけが面白いのはコンサルタントのプレゼンを聞いてるのと変わらない。

建築が面白い必要性がないということを回答するのでなく、

プログラムと同時に建築の底上げになるような建築的なアプローチも必要である。

建築を目先の問題解決だけに留まるのでなく、もう少し長い時間軸の中で、建築を考えてほしい。

すばらしい建築というのは、プログラムや用途が破たんしても、

人が佇まいたくなる心地よさを持っている。

だから、もう少し建築そのものを、もっと考えた作品や

建築の魅力を発見するような試みのある作品が見たかった。


さて、相変わらず毒を吐いているが、

審査員長が千葉学先生という事もあり、社会的なアプローチに対するコメントも多く聞け、勉強になりました。

社会が抱える問題に対して、建築ができることを考えていくことも大切な試みなんだということを・・・

ま〜大切だとは分かっていても、自分にとっては、あまり興味ない。

この興味ないという言葉だけでは、誤解があるので、丁寧に伝えなければと思ったことを。

社会的な問題に対する建築的なアプローチ性が必要なのは分かっているが、

そのためだけに考えられた建築は、あまりにも人をコントロールするように感じる瞬間がある。

建築というのは・・・

ま〜長くなりそうなので、また今度。



その後は千葉先生の講演会。

最後の農業の話が面白かった。

合理的な農風景と対照的なゴルフ場の風景・・・・

この話も、また今度。



その後は恒例の慰労会からのカラオケからの栗原くん参上?

「川本さん、まだ名古屋いる〜飲み行くから、ちょっと待ってて。」

時間にて夜10時。

「帰れるの?」

「大丈夫、終電までには!」

自分たちのことをよく知る方なら分かるだろう、この後の落ちを。

週末の名古屋、泊まるホテルの段取りをとるマネージャー川本。

時間にて、夜中の3時ちかく。

建築家として、建築においてなれ合うつもりはないが、夜飲みに来てくれる友人がいるというのは、嬉しいものである。


さて、通常業務に戻ります。


川本あ。