PLAN
1つのルールによって導かれた空間がどこか幼稚に感じる瞬間がある。
それは建築的なコンセプトの中に、どこか無理に暮らしをはめ込んでいるせいなのかもしれない。
でも、建築のコンセプトがつくりだす新たな場面と暮らしがとけ込むと、豊かな暮らしと建築が建ち現れるときがある。
日常になりえる新しさを見つることに興味がある。
それと同時に暮らし=人が存在しなくなった時の建築にも興味がある。
用途もなく、人もいない、ただ環境の中にたたずむ建築になったら。
環境と建築が混在し、廃墟のように環境の一部と化したら。
建築とは、と〜ぜん人のために存在するものだが、
建築が建築でなくなる瞬間が個人的にはもっとも興味がある。
川本あ。