責任
建築というのは財産である。
建築=財産をつくるというのは、常に責任がつきまとう。
だからこそ完璧で当たり前。
そ〜ありたいと思うし、努力もしたい。
しかし、建築家とはチャレンジャーである。
チャレンジというのはリスクもつきまとうし、建築家のつくるものが、すべてにおいてベストというわけではない。
吹抜けをつくったり、大きな窓をつくれば、エアコンの効きも悪い。
木製の建具をつかえば、メンテナンスも必要になる。
しかし、リスクばかりに目をやり、不安ばかりを心配していたら、かけがえのない空間には出会えない。
この消費社会の量産品だらけの世の中だからこそ、毎日の生活を営む空間くらい、自分らしく、心地よくありたいものだと考えている。
建主さんには、常に良き共犯者であって欲しいと思う。
一緒に悩んでつくるものだからこそ、一番の理解者でいて欲しいから、少しづつ伝えていきたい。
川本あ。