自然災害と建築の時間軸

静岡は、自分が小さな頃からいつか東海地震が来ると言われるほど地震が身近な存在にあり、自分自身の住む地域も浜岡原発より数キロの距離で、建築の在り方をいろいろ考えております。

ワークショップという建築も、こんな地震+原発という住環境にあったので、莫大なローンを組んで永住することに価値観を見出せない・・・という話しがありました。

そこで、建築的な強度で災害に対応するのでなく、10年というスパンで建築を考えて、住宅用途以外への転売や賃貸を考えた間取りの在り方やローコスト建築の可能性を追求しています。

では、賃貸住宅で良いのでは? という話も出たのですが、建主が住宅用途に加え料理教室をしたり、多くの活動や発信の場となるクリエイティブスペースを望んでいたこともあり、新しい建築を選定しています。


こんな10年先も読めない社会状況の中だからこそ、建築が存在する時間軸を考えていくと多くの建築の成り立ちが変わってくると考えています。


昨日のシンポジウムで5分スピーチがぶっとび、ローコストと言っただけだったので、安い自慢をしたい訳でなく、建築の時間軸を考えたと伝えたかった・・・


あ〜思い出すだけで恥ずかしい


川本あ。