スズの皿

TSUBOMIの施主さんより、素敵なお皿の紹介です。

材質はスズで、とても柔らかく、曲げて使用する。
お皿と言う概念は無く、料理を置けばお皿で、花を飾れば花皿鉢のように、
その行為や使い手の心で決まるのではないかと感じる。

また、この無垢にタタキという一手間を加えた感じが尚良い。
無垢という素材は、経年変化という時間軸の楽しみも生まれる。
素材の良さは当然だが、手を掛けるという行為が好きだ。
今は、ネット環境が進み、簡単にモノが手に入る時代だからこそ、手を掛けられているモノに愛着がわく。
足を運び、自分の目で見て、感じ、購入するという手間も大切に感じる。
本質的なモノは、そこに至る過程やその後の経過の楽しみに本質があるのかもしれない。

最近、建築で考えていることに通ずる思考を感じた。


川本あ。