工程監理は割り算です 2

上手な割り算をしましょう。

建築においては、
コンクリート打設後に5日間養生しなければいけないとか、
この作業が終わらなければ次の工程には進めない
ということが多くあります。

それには、各業者の作業能力や素材の性能、注意事項等を正確に把握する必要があります。
それらを理解せずに一方的に監督が工程を進めている現場は、よく職人さんがグチを言っています。

良い監督さんは、見積り時点から資材に関する性能や注意事項を理解し、職人さんの作業能力や人材を把握した上で、工程表を作成します。そのため、着工時の工程のまま現場が進んでいきます。
自分たちも工程や作業内容を把握でき、現場監理がしやすくなります。当然ミスが減る流れになっていきます。

これは、自分たちの設計の作業においても言えることです。
全体の工程の把握、それに係る作業時間等、上手にコントロールしていくことがデザインやディテイールに費やせる時間を生んでいきます。

良い建築は、上手な割り算が大切です。


川本あ。