トトロの木の下 良い答え

日々いろんな人と出会い、いろんな建築を考えているけど、ふとあの時は・・・と思い出す度に、コンペ応募や雑誌の記事や取材などといった機会の度に、ワタシたちが手掛けてきた過去の作品を改めて振り返ることがある。


なぜあのような空間を思い描いたのか・・・と。

なぜあのような考えに至ったのか・・・と。

そして、一体何を伝えたかったのか・・・と。


今の自分をあの時の自分にタイムスリップさせ、もう一度自問自答してみる。
正解・不正解といった答えではなく、良い答えを生み出せた自分が今ココにいるかどうかと。

今や未来の自分に悶えているのでもなく、過去にしがみついているのでもなく、時代も自分も成長していく中で、今でも良い答えを生み出した意味に自信と誇りを持ち、自分の建築思想や信念を一貫して持ち続けるコトをブレないコトを再確認するため!
と言ったら良いのかな・・・・・・・・・・。



そんな中、2年程前に竣工した「トトロの木の下」は、あの時も今も何も変わらない良さが生きています!!!
以前お邪魔させてもらった時の写真ですが、住み手が設計の意図を存分に利用して住みこなしている様が見て取れるのです。

家の真ん中と人の真ん中がとてもフィットしている家です!
住み手が設計の意図を超えて暮らしているんですね、きっと(笑)

機能的な役割はもちろんだけど、住み手と長く長く生きていける家が本当に良い家!とワタシは思います。

それが、良い答えとしてワタシに自信と勇気を与えてくれるのです♪


川本ま。