至。

至(イタル)という事。

デザインにおいて非常に重要な要素であり、アートとの境にある要素なのかもしれない。

日常使う空間や物、素材においてデザインをするということは、それらをよりシンプルにしていく行為ともいえる。
このときに必ずテーマにあがることが、使い勝手、メンテナンスに関してである。

使い勝手をシンプルにするという事は、本当の使い勝手を考えることに繋がっていく。

例えばキッチンを設計する際、
実際に空想で料理をしてみることが大切である。
調味料の位置、フライパンの置く場所、まな板の置く位置、包丁の位置・・・等
その後の片付けにおいても、洗い物、食器の片付け、タオル掛け、生ごみ・・・等

非常に多くの要素を検討し、建築に留まらず、その後、購入するもの、持ってくるものを確認し、本当の使い勝手を考えるといことが、大切になっていく。


良い設計=至っている設計は、素敵なデザインだけではなく、全てに至った上で、素敵なデザインでありたい。
その上で、新たなデザイン=新たな使い勝手を考えていきたい。


でも、アートもひじょ〜に好きで、決して使い勝手や便利さだけではない、良さや心のあり方を日々探求し、伝えていければと思います。




川本あ。