庭の住処
完成物件を少し紹介。
『庭の住処』
その敷地は、母屋の庭であった。
その庭は、まるで公園の遊歩道のように、
様々な木々や草花が生い茂り
一瞬、住宅地であることを忘れてしまうかのような風景を感じた。
そこで、もとよりあるこの庭を精査することから始めた。
普通、住まいに合わせて庭をつくっていくのが一般的であるが、
このもとよりある庭を中心に、あるべき姿や意味を残しながら、
庭と関わりを持つ住まいの在り方を理解する必要があったからだ。
簡略
建物と庭=外と内、これらの境界を定義しているモノは、サッシや外壁といった建築的な概念でなく、そこに住まう人の心の在り方や行為によって、外と中=建物と庭の境界をつくりだしていく・・・。
庭の住処は、日本特有の四季の移ろいを反映した空間をつくり出し、
きっと春になれば新緑が芽吹き、木々が話しかけて来るだろう。
コンセプトを掻い摘んでお話しました。
以前は、建物が完成すれば自己満足でよかったのですが、最近は、考えてること、思ってることを、少しでも伝えていければと考えています。
川本あ。